「これが最後」という言い方には注意しましょう。
たとえそれが事実であっても、できるだけ控えたい言い方です。
余裕のない言い方だからです。
「これが最後」という言い方には、希望や未来が感じられません。
余裕のない人は「これが最後」という言い方をします。
送別会のとき「もう会うことはないでしょうね」と言って別れます。
チャンスを逃したとき「もう次はない」と嘆きます。
仕事で失敗したとき「取り返しがつかない」と絶望します。
チャンスや可能性を感じさせない言い方です。
「現実を言っているだけ」「本当のことを言っているだけ」と思うかもしれませんが、よくないのです。
たしかに真実なのかもしれませんが、それでもやはりやめておくのが賢明です。
「これが最後」という言い方は、余裕のなさを感じさせます。
次につながる道筋が見えません。
「これが最後」という言い方をした瞬間、脱力します。
希望や可能性の光が見えず、未来が真っ暗に感じます。
虚無感に襲われ「もういいや」となります。
余裕がないから、余裕のない言い方をするのではありません。
余裕のない言い方をするから、ますます余裕がなくなっていくのです。
余裕のある人は「これが最後」とは言いません。
「次がある」という言い方をします。
大切なのは、チャンスや可能性を感じさせる言い方です。
どんなときでも「次もある」という言い方を心がけることです。
お別れで見送るとき「またいつか会いましょう」と言って別れたほうが爽やかです。
チャンスを逃したとき「次のチャンスにかけよう」と考えたほうが、力が湧いてきます。
仕事で失敗しても「次こそは必ず成功させる」と意気込んだほうが、本当に実現しやすくなるでしょう。
それぞれ表現は異なりますが、言わんとしていることは同じです。
「次がある」です。
「次がある」という言い方をすると、気持ちが前向きになります。
次があると言えば、体の内側からパワーが湧いてくるため、元気になれます。
私たちは、未来に希望があると思えるから、前向きに頑張れます。
結果として、本当に「次」がやってくるのです。