高価なものをいただくことがあります。
高価なお菓子、高価なグラス、高価なワイン。
頻繁にあることではありませんが、高価なものをいただくことがあるもの。
高価なものをいただいたら、頭を深く下げながら「貴重なものをありがとうございます」とお礼を言うでしょう。
もちろん感謝するのはいいのですが、問題はその後です。
ここでよくあるパターンがあります。
「そのまま放置される」ということです。
高価なプレゼントは放置されやすい傾向があります。
「壊してはいけない」
「大事に扱わなければいけない」
「少しずつ楽しむのがマナー」
人間の自然な心理として、高価で立派なものをいただくと扱い方が慎重になるでしょう。
「大事にしながら楽しもう」という心理が働きます。
結果として放置されやすいのです。
たとえば、高価なグラスをいただいたら「壊してはいけない」と思って使いません。
高価なお菓子は「今すぐ食べるのはもったいない。おなかがすいたときに食べよう」と思って、後回しにしがちです。
高価なワインは「何かの記念日にいただこう」と思い、大切に保管します。
高価な絵画は「傷をつけてはいけない」と思って、箱の中に入れたままにしがちです。
高価なものはすぐ食べたり使ったりするのはもったいないと感じて、後回しにされます。
後回しにされると、そのまま忘れ去られることになり、結果として放置されてしまうのです。
もちろん本人に悪気はありませんが、だからこそ要注意です。
相手は楽しんでほしいからプレゼントしました。
食べたり飲んだり使ったりしてほしいからプレゼントしました。
にもかかわらず、放置されたら意味がありません。
高価なプレゼントは、楽しんでこそ価値が引き出されます。
高価なものだからといって手つかずになっていると、そのまま保管の状態になります。
経年劣化が進んでいき、いずれ未使用のまま忘れられます。
「高価」という経済価値に抵抗を感じて、触れにくい心理が働きます。
大事にされるのは嬉しいですが、大事にされすぎて手つかずになるのは残念です。
高価なプレゼントをもらっても、きちんと楽しみましょう。
高価であることに動揺しないこと。
抵抗を感じるかもしれませんが、ためらわずに楽しむことが大切です。
高価なグラスをいただいたら、その日のうちから使い始めます。
高価なお菓子をいただいたら、もらった直後におやつタイムです。
高価なワインをいただいたら、すぐワイングラスを持ってきて、その場で飲み始めましょう。
高価な絵画をいただいたら、その日のうちに飾って芸術鑑賞の時間を楽しみます。
いただいた直後に楽しむほうが、感動も倍増します。
「高価」ということに気をとらわれず、きちんと楽しむことが大切です。
いただいた直後に楽しんだほうが、プレゼントした側も喜びます。
手渡しでいただけば、相手の目の前で実際に食べたり飲んだり使ったりして、リアクションを見せることです。
送り主は「おいしい!」「素晴らしい!」という一言を聞きたがっています。
相手も「プレゼントしてよかった」と思うのです。