あなたにとって「大切な存在」は何ですか。
すでにあなたは大切な存在に囲まれて生きているでしょう。
大切な家族、友人、恋人、ペット。
大切な存在は「人」とは限らず「物」ということもあります。
大切なボールペン、スマートフォン、ノートパソコン、ビジネスシューズ、化粧道具。
大切な存在があるのは素晴らしいことです。
大切な存在には親しみと愛着があり、あなたに幸せをもたらしてくれます。
大切な存在に囲まれて生きていると守られているように感じます。
居心地がよくてほっと安心できます。
大切な存在に支えられたり元気をもらったり勇気づけられているでしょう。
大切な存在は、人や物に関係なく、人生の素晴らしいパートナーです。
大切な存在は日頃から大切にしていることでしょう。
人であれば、連絡を取り合ったり一緒に出かけたり食事をしたりしているでしょう。
物であれば、きれいに磨いたりメンテナンスをしたりしているでしょう。
大切な存在はかけがえのない存在ですから、これからも引き続き大切にしていきましょう。
さて、ここでちょっと注意したいことがあります。
大切な存在が幸せをもたらしてくれるなら、大切な存在はたくさんあればあるほどいいと思うかもしれません。
これは違うのです。
大切な存在があるのはいいですが、増やしすぎてはいけません。
たくさんありすぎると、大切にしたくてもできなくなるからです。
人のリソースは有限です。
あなたは世界で1人しかいません。
あなたの時間・お金・労力には限りがあります。
大切な存在には丁寧なケアが必要であり、丁寧なケアにはリソースが必要です。
たくさん存在がたくさんありすぎると、ケアに割くリソースも増えることになります。
いろいろなものを大切にしようとすると、それぞれにきちんと手が回らなくなります。
大切な存在も、必要以上にたくさんあると、生活も人生もごちゃごちゃしてきます。
人生を豊かにするつもりで安易に大切な存在を増やすと、かえって人生が貧しくなるのです。
大切な存在は、安易に増やすのではありません。
絞るのです。
安易に数を増やすのではなく、むしろできるだけ増やさない努力をすること。
大切な存在を減らして絞れば、それぞれに割けるリソースも増えるので、丁寧なケアができるようになります。
数の許容範囲は人によって違いますが、たっぷりケアができる範囲を目安にするといいでしょう。
丁寧なケアができれば、親しみと愛着がさらに深まり、いっそうかけがえのないものになります。
大切な存在が少なくても、本当に深い絆があるなら、たっぷり幸せを感じることができます。
大切な存在は、量より質なのです。