アイデア発想では、時に「制限時間」が有効です。
制限時間があるとタイムプレッシャーになり、むしろアイデア発想の妨げになると思うかもしれません。
たしかにタイムプレッシャーが過度になると、大きなストレスがかかるため、想像力・発想力の妨げになります。
制限時間が厳しいと、焦ったりいらいらしたりして、思考に集中しにくくなります。
不安感や焦燥感をあおることになり、デメリットが大きくなります。
しかし、適度なタイムプレッシャーであれば有効です。
制限時間があることで「もたもたしてはいられない!」「もっと頑張ろう!」と心に火がつきます。
適度な緊張感が漂うことで気持ちが引き締まり、やる気とモチベーションが上がります。
サボりたくてもサボれなくなる。
資料集めやアイデア発想の集中力が上がり、効率を高める働きがあります。
適度なタイムプレッシャーは、頭の回転を促し、アイデア発想がはかどるのです。
制限時間は、無理のない範囲でいいのです。
たとえば「今から2時間以内にアイデアを7つ出そう」と考えてみます。
制限時間とアイデアの数が具体的になることで、きゅっと気持ちが引き締まるでしょう。
もともと制限時間がないなら、自分から制限時間を作ってみるといいでしょう。
誰かに課されるより自分で課したほうが、前向きに受け止めやすくなります。
自発的な制限時間のほうが、モチベーションも上がります。
仮に制限時間を守れなくても、あくまで自分が課した制限時間ですから、罰則も罰金もありません。
リラックスして考えるのもいいですが、気持ちを引き締めて考えることも大切です。
売れている漫画家は、アイデア発想に締め切りを利用しています。
「締め切りに追われている」と言いつつ「締め切りが漫画を作っている」と考えています。
タイムプレッシャーを逆に生かすくらいの心持ちになることが、成功する秘訣です。
「適度の範囲」であれば、制限時間は、アイデア発想を促す有効な手段になるでしょう。
余裕があれば、ぜひ制限時間を設けて取り組んでみてください。
あなたには潜在的な力が眠っています。
適度な制限時間は、あなたの潜在的な力を引き出してくれるはずです。