発想力を鍛える最も基本的な方法の1つ。
それは「知識と経験を増やすこと」です。
発想する力を鍛える前提として、まず知識や経験が必要です。
知識や経験のないことは、発想しようにも発想できません。
鉛筆を知らない人が、鉛筆のアイデアを発想することはできません。
一人旅を経験したことがない人が、一人旅のアイデアを発想するのも難しいでしょう。
知識や経験は、発想力の土台です。
知識や経験があるからこそ、それを手がかりに発想することができるようになります。
もちろん知識や経験さえあれば十分というわけではありませんが、少なくとも最低限の知識や経験は必要です。
そのため、発想力を鍛えるなら、まず知識と経験を増やしていく努力が大切です。
すべての知識や経験を身につけるのは不可能ですが、発想したい分野の知識は役立ちます。
たくさん知識を吸収しましょう。
書籍・雑誌・新聞を読んで、知識を吸収します。
知識なら何でもいいですが、できるだけ質の高い知識のほうが有用です。
できるだけ信頼できる媒体を選ぶと、質の高い知識に触れやすくなります。
いろいろな人から話を聞くことで、吸収できる知識もあるでしょう。
「すべての人は先生」と思って接すると、真剣に話を聞きやすくなります。
「知識は栄養」と思って、貪欲に吸収していく姿勢が大切です。
「興味関心がない」と一蹴するのではなく「興味関心がないから勉強してみる」という姿勢が大切です。
興味関心を持つと、楽しく勉強できる上、吸収力も高まります。
知識が増えるにつれて、視野や価値観が広くなり、豊かな発想力につながります。
もう1つ大切な要素は、経験です。
同じ知識でも、経験が伴った知識は違います。
実際に経験をすることで、座学ではわからないことを理解できます。
経験には、プラスしかありません。
成功・失敗にかかわらず、どんな経験でも役立ちます。
「経験がないからやめておく」ではなく「経験がないからやってみる」という積極的な姿勢で取り組んでみましょう。
五感を通した経験は、一生涯の財産です。
経験が増えるにつれて、世界観や人生観が広がっていくことを実感できるでしょう。
知識や経験を増やすとき、できるだけ偏らないように注意してください。
同じような知識や経験ばかりでは、発想も偏ってしまいます。
吸収している情報が偏ると、偏見や固定観念といった先入観にとらわれやすくなり、限定した発想しかできなくなります。
知識・経験のバランスは、発想力のバランスにつながります。
完全に偏りをなくすことはできなくても、減らすことならできるはずです。
できるだけえり好みせず、多種多様な知識や経験を吸収してこそ、発想力が鍛えられていきます。