発想力を鍛える魔法の言葉があります。
「なぜ」です。
身の回りで疑問に思うことがあれば「なぜ」と問いかけ、自分なりに理由を考えてみましょう。
「なぜ」と問いかけ、理由を考えることは、発想力を鍛えるトレーニングになります。
「なぜ」と問いかけるとき、いろいろな可能性を探ることになります。
自分の知識と経験を総動員して、最大限に想像力・発想力を働かせながら考えることになります。
学校の問題とは違って、はっきり回答が準備されているわけではありませんが、だからこそ面白い。
このとき、頭の中でさまざまな想像をすることになり、発想力を鍛えることができます。
「面倒くさい」「考えても仕方ない」と思うかもしれませんが、堅苦しく考える必要はありません。
大切なのは「遊び心」です。
遊び心を持って、ゲーム感覚で取り組めば、理由を考えることが楽しくなるでしょう。
たとえば、癒し系グッズが女性に流行している社会現象があるとします。
「流行だから」の一言で片付けてしまいがちですが、きちんと理由を考えてみます。
「なぜ癒し系グッズが女性に流行しているのだろうか」
「ストレスをためている女性が増えているせいではないか」
「なぜストレスをためている女性が増えているのだろう」
「以前より女性の社会進出が目立っているせいではないか」
「なぜ、女性の社会進出が目立っているのだろう」
「所得が下がって、共働きが増えているせいではないか」
「なぜ」を繰り返すことで原因を掘り下げることができ、現象の本質を深めていけます。
自分の頭だけでわからなければ、周りの女性たちに理由を聞いてみるのも悪くありません。
生の声を聞くことで、ヒントや手がかりがつかめるでしょう。
自分が思っていた理由とは違って、新しい発見があるかもしれません。
自宅の近くに繁盛している飲食店があるとします。
「いつもお客さんが多いな」で終わらせてしまいそうですが、きちんと理由を考えてみます。
「なぜ繁盛しているのだろうか」
「お店に入りやすいせいだろう」
「なぜお店に入りやすいのだろう」
「明るく開放的な雰囲気があるせいだろう」
「なぜ明るく開放的な雰囲気があるのだろう」
「外から店内が見えるようになっていて、安心感があるせいだろう」
要因が1つとは限りません。
複数の要因が同時に絡んでいることもあります。
あらゆる可能性を探ってみることで、発想力が鍛えられます。
実際にそのお店で飲食してみると、感覚として、自分なりにヒントがつかめるでしょう。
本当にそれが正解であるかどうかはわかりませんが、発想を膨らませて考えることが大切です。
遊び心を持って理由を考えていけば、考えること自体が遊びになります。
「なぜ」という問いかけで深く追求することは、発想力のトレーニングになるだけではありません。
社会や世の中も仕組みを理解することにもつながります。
「なぜ」を繰り返すことで見えてきた本質は、自分の仕事に生かせることもあるでしょう。
「なぜ」は、発想力を鍛える魔法の言葉なのです。