発想力を鍛えるために持っておきたい辞典があります。
国語辞典ではありません。
類義語辞典です。
類義語辞典とは、同義語や関連語を確認できる辞典です。
国語辞典を持っている人は多くても、類義語辞典を持っている人は少ないのではないでしょうか。
あまりメジャーではありませんが、発想力を鍛えるとき、役立つ道具の1つです。
発想では「類似点」に注目することが大切です。
類似できるイメージが多ければ多いほど、発想力も豊かになります。
あるキーワードを思い浮かべたとき、関連語が1つしか浮かばないより、3つも5つも浮かんだほうが、発想が広がります。
類義語辞典を使えば、キーワードの類義語を調べることができます。
もともと語彙力に自信がなくても、類義語辞典さえあれば、簡単に類似の言葉を発見できます。
「同じような言葉を調べたところで発想に役立たない」と思う人もいるかもしれませんが、誤解です。
たしかに言葉の意味が似ていても、完全に同じ意味ではありません。
同じ意味でも、別の言葉が変われば、視点も変わります。
たとえば「自動車」の類義語なら、次のような言葉があります。
類義語辞典を使うと「このキーワードがあったか!」と発見できるでしょう。
1つのキーワードでも類義語は山ほどあります。
発想を膨らませるときのヒントになり、アイデアにつなげやすくなるのです。
発想力を鍛えるなら、類義語辞典を1冊持っておいて損はないでしょう。
普段からクリエイティブな仕事に携わっている人なら、類義語辞典はもはや必須道具です。
アナログの類義語辞典が重くてかさばるなら、デジタルの類義語辞典でもかまいません。
物理的に持つのに抵抗があるなら、インターネット上でも類義語辞典があるので、必要に応じて活用するといいでしょう。
類義語を通して語彙力を増やせば、発想力を鍛えることにもつながります。
語彙力が少なくて困ることはあっても、多くて困ることはありません。
類義語辞典は、発想力を鍛える教科書なのです。