「何かアイデアのヒントはないだろうか」
そう思って手を伸ばすのは、インターネットでしょう。
現代はインターネット社会です。
ほとんどの人がスマートフォンを持ち歩き、手軽にインターネットを楽しめます。
検索エンジンでキーワードを入力すれば、一瞬で関連情報を入手できます。
「手軽」という点において、もはやインターネットにかなうものはありません。
インターネットなら、文字情報だけでなく、画像や動画で情報を受け取ることも可能です。
わかりやすい図やグラフがあったり、具体的な動画があったりします。
一瞬で簡単に情報が得られるため、1日に何度も検索エンジンを利用している人も多いでしょう。
上手にインターネットを活用すれば、アイデアのヒントを得られやすいのも事実です。
「アイデアのヒントを探すなら、インターネットで十分」
そう考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、ここに注意したいポイントがあります。
インターネットを利用するのはいいですが、依存するのはよくありません。
インターネットには、リアルの体験がないからです。
インターネットに依存していると、実際は不完全であるにもかかわらず、完全だと誤解しやすくなります。
「十分な情報を得た」と感じてしまい、熟知した気になってしまいます。
真偽が不確かな情報もあるため、そのまま信じてしまうと、後から痛い目に遭うでしょう。
また、体験していないにもかかわらず「体験した」という錯覚を引き起こすことも少なくありません。
結果として、物事の本質を見失いやすくなるのです。
いくらインターネットで情報が得られたとしても、リアルの体験ではありません。
インターネットによる情報収集に依存しないことです。
インターネットは便利であり、アイデア発想にも役立ちますが、依存するのはNGです。
では、何を大事にすればいいのか。
大事にしたいのは、リアルの体験です。
自分が直接体験をして、そこで得た経験を軸にすることが大切です。
リアルの体験には嘘がありません。
実際においしく感じたなら「おいしい」が正解であり、実際に感動したことなら「感動」が正解です。
体験から得た情報は、すべて貴重。
リアルの体験には、インターネットだけでは知り得ない本質が数多く存在します。
たとえば、美術のアイデアを得たいなら、美術館に行きましょう。
美術館には豊富な絵画が展示され、アイデアにつながるヒントが数多く得られるでしょう。
美術作品だけでなく、建物・雰囲気・展示方法など、意外なところからヒントが得られることもあります。
料理のアイデアを得たいなら、フォーマルなレストランに行き、一流の料理を堪能しましょう。
実際に食べてこそ、その味を本当に知ることができます。
「一流とは何か」を理解するきっかけになり、何らかのアイデアにつながるでしょう。
異国の世界を理解したいなら、実際に旅行してみましょう。
直接その場に行くことで、インターネットでは知ることができなかった情報を入手できるでしょう。
頭の中に深く刻み込まれ、アイデアを考えるときの貴重な材料になります。
体験から得た情報がすぐ役立つとは限りませんが、リアルの体験から得た情報は、すべて貴重です。
世の中には、実際に体験しないとわからないことがたくさんあります。
時間・お金・労力がかかったとしても、できるだけリアルの体験を重視しましょう。
リアルの体験を増やすことに、プラスはあってもマイナスはありません。
インターネットはサブとして活用して、リアルの体験をメインにするのが正解です。