執筆者:水口貴博

アイデアを出す30の方法

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アイデア発想には、基本の5段階がある。

アイデア発想には、基本の5段階がある。 | アイデアを出す30の方法

「何から取り組んでいけばいいかわからない」

アイデアを出そうとするとき、どう取り組めばいいかわからない人も多いのではないでしょうか。

アイデアを出すのは、運任せでもなければ、精神論でもありません。

「アイデアを出す」と一言で言っても、きちんとした方法論があります。

次の5つの段階は、アイデアを出すときの基本です。

アイデアの出し方にルールはありませんが、次の5段階に従えば、誰でも簡単にアイデアを出すことが可能です。

(第1段階)
資料を集める

最初に取り組むことは、資料集めです。

資料がなくして、アイデアを出すのは難しい。

関連資料を集められるだけ集めましょう。

書籍・新聞・雑誌など、アイデアのヒントになりそうな資料を集められるだけ集めましょう。

ポスター・カタログ・フライヤー・パンフレット、ささいな資料も対象です。

絶版になった資料でも、古本屋やインターネットを駆使すれば、何とか入手できることがあります。

資料は、アイデアのネタやヒントになります。

多ければ多いほどアイデアを出しやすくなるので、できるだけたくさん集めておくことが大切です。

費用がかかることもありますが、資料集めは、今後のアイデア発想に大きく影響するポイントです。

重要な資料であれば、お金に余裕があるかぎり、できるだけ入手しておくといいでしょう。

(第2段階)
資料を整理する

資料を集めた結果、数が膨大になることが少なくありません。

せっかく資料を集めても、資料が多すぎると、使いにくくなることがあります。

そこで必要なのが、資料の整理です。

資料を集めたら、使いやすいように資料を分類しましょう。

自分が使いやすくなるなら、整理の仕方は自由です。

たとえば「時系列で分ける」「種類別で分ける」など、うまく整理していきましょう。

雑誌や新聞であれば、メモや付箋を貼ったり、切り抜いたりします。

マーカーで線を引いたところをノートに書き写したりします。

デジタルデータなら、フォルダーに分けたり、重要部分を編集したりします。

利便性を高めるため、アナログの資料を、スキャナーなどでデジタルデータに変換するのもいいでしょう。

資料が多くなればなるほど、資料の整理は重要です。

自分が使いやすくなるよう、上手に整理していきましょう。

第1段階と第2段階は、アイデア発想の準備段階に当たります。

次の第3段階から、アイデア発想の本番です。

(第3段階)
既存要素を組み合わせ、新しいアイデアを出す

整理された資料を確認しながら、新しいアイデアを考えていきましょう。

アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせにすぎません。

「何かよいアイデアはないだろうか」と考えながら、アイデアに関する資料を眺めます。

共通点や類似点で組み合わせたり、逆の組み合わせを試してみたりします。

1つずつアイデアを組み合わせていくと、しっくりくる組み合わせと出会うでしょう。

違和感がなく、調和が取れた組み合わせです。

それが、アイデアです。

アイデアの評価や検証は後回しにして、出たアイデアはすべてメモに書き留めるようにしておきましょう。

とにかく量を意識して、出せるだけアイデアを出していきます。

(第4段階)
アイデアを発展させる

出たアイデアの中から、利用できそうなものを選んで発展させていきます。

アイデアが浮かんでも「最初の形」にこだわるのはよくありません。

最初の形にこだわってしまうと、アイデアの発展を妨げてしまいます。

最初の形にこだわらず、どんどんアイデアを発展させて、具体化させていきましょう。

肉付けをしたり、アレンジを加えたりします。

余計なものをそぎ落とし、シンプルにしてみることも、発展の1つになることがあります。

身近な人に相談を持ちかけて、人の知恵を拝借することも大切です。

自分とは違った視点から意見をもらえれば、さらにアイデアを発展させるきっかけになるでしょう。

時には、アイデアを寝かせることも有効です。

時間を置くことで思考がリセットされ、別の視点から見ることができるようになることがあります。

(第5段階)
アイデアを仕上げる

最後に必要なのは、仕上げる段階です。

アイデアが発展して完成ではありません。

最終的に、実用性が伴う状態までアイデアを仕上げます。

たとえば、上司を説得するなら、企画書に上司の考え方を取り込みます。

プレゼンであれば、アイデアに取引先の条件を組み込みます。

時には、検証してみることも大切です。

調査や実験などを通して実際に検証してみると、想定とは違った結果が出ることがあります。

いくつかのパターンで検証を行い、本当に問題ないことを確認しましょう。

実用性が伴う段階まで仕上げて、完成です。

§

以上、5つの段階を経れば、誰でもスムーズにアイデアが出せるでしょう。

もちろん基本ですから、自分の好みや仕事の内容によって、カスタマイズすることもできます。

アイデアを出すなら発想力ですが、大切なのは方法論です。

たとえ発想力が低くても「発想せざるを得ない状況」を作り出せば、アイデアを出すことが可能になります。

アイデア発想の5段階を自然と行えるようになれば、あなたもアイデアパーソンの仲間入りです。

アイデアを出す方法(6)
  • アイデアを出す5段階を理解する。
アイデアを出すなら「質」より「量」を意識しよう。

アイデアを出す30の方法

  1. 「なんとなく」でアイデアは出ない。
    アイデアを出すには、方法論がある。
  2. アイデアに、センスや才能は必要ない。
    必要なのは、方法と努力。
  3. アイデアとは何か。
  4. アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせにすぎない。
  5. アイデアを出す第1段階は、資料集め。
  6. アイデア発想には、基本の5段階がある。
  7. アイデアを出すなら「質」より「量」を意識しよう。
  8. 常識で考えているかぎり、平凡なアイデアは生まれても、斬新なアイデアは生まれない。
  9. アイデアには、好奇心と遊び心が必要。
    ばかになって考えよう。
  10. 「変わり者」と言われることを恐れるな。
  11. 逆に考えるのを習慣にすれば、斬新なアイデアが出やすくなる。
  12. アイデアに必要なのは、記憶力より記録力。
    常に書き留める準備をしておき、最速で書き留めよう。
  13. 最初から根拠を考えない。
    根拠は後から考えよう。
  14. インターネットに依存した情報収集には要注意。
  15. 部屋にこもってばかりでは、よいアイデアは出ない。
    本当のヒントは、外にある。
  16. 明確な目標を決めておこう。
    カラーバス効果によって、アイデアのヒントが見つかりやすくなる。
  17. 何でもヒントにする。
    何でもヒントになる。
  18. ひたすら新しい組み合わせを試し続けるだけでいい。
  19. 制約は、アイデア発想の起爆剤。
  20. アイデアを探すなら、熟読の必要はない。
    見出しやまとめを読むだけで十分。
  21. アイデア発想では、アナログとデジタルのどちらが有利か。
  22. 気分転換やリフレッシュによって、アイデアが促される。
  23. 小さなひらめきを軽視しない。
  24. 1つのアイデアには、100万円の価値がある。
  25. アイデア発想は、苦しむものではなく、楽しむもの。
  26. 最初の形にこだわると、アイデアの発展を妨げる。
  27. 自分の頭だけで考えていると、狭い世界にとらわれる。
  28. アイデアパーソンになったつもりで考えよう。
  29. アイデアがひらめきやすい環境「4B」とは。
  30. アイデアは、実行してこそ意味がある。

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