小学校で習う算数の一番はじめの授業では「1+1=2」という基本的な計算を教えてくれます。
私が小さかったころは、素直に「2」と答えていました。
しかし、当時の同じクラスには、ひねくれた答えを出す高岡君という人がいました。
その人は「1+1=11」と答えてしまうのです。
たしかに1と1を足したら、11という答えもありです。
私は目の前にある当然の答え「2」ではなく、別の正解を出してしまった彼を、すごいなと思いました。
特に算数や数学では、答えが1つであると考えがちです。
しかし、頭をひねって考えてみると、答えは1つとは限らないのです。
ほかにも「1+1=田(田んぼの田)」と答える友人もいました。
どうやら私のクラスには、ひねくれものが多かったようです。
「1」と「+」と「1」と「=」を絵に描いて合わせてみれば、たしかに田んぼの「田」という漢字になります。
間違ってはいないので違うとも言えず、むしろ「なるほどな」と感心してしまったものです。
感性的に考えると、教科書の答えは1つにすぎず、ユニークに面白く考えてみると、ほかにも答えが出てくるものなのです。
1つの正解しかないと思わず、別の答えを見つけていく人が直感的な人なのです。