矛盾した面白い話ですが、人生の中ではいい経験ばかりをして生きたい人がいます。
その気持ちはわかります。
どうせ生きる人生なら、毎日嬉しさや楽しさにあふれる日々であるほうが、よいに決まっています。
しかし、嬉しさや楽しさにあふれる日々を送るためには、つまらない楽しくない日々を送ることも人生の中では必要です。
直感力を磨くためには、よい経験と悪い経験の両方が重要です。
嫌な経験もしておかないと、悪い経験を避ける直感も働かなくなってしまうからです。
両方を経験して、初めて正しい直感が働くようになります。
自動車にもアクセルだけではなく、ブレーキもないと安全な走行ができません。
経験も、よい経験と悪い経験の両方を知っておかないと、適した直感が発揮できないということです。
「アクセルを踏めという直感」と「ブレーキを踏めという直感」ということです。
両方がバランスよく働くから車がうまく走れるように、人生もうまく渡れるようになります。
「なんとなく」という力を存分に発揮するためには、よい経験と悪い経験の両方の側面が必要です。
それらが総合されて正しい感覚が身についてきます。
日頃から嫌な経験をしているなら、今後の人生において同じ失敗を繰り返さないようにするための知恵へと変わります。
直感には、いい経験も悪い経験も関係ありません。
どんな経験もすべて直感を磨く石になるのです。