個性を出そうとするとき、考えがちなことがあります。
「人と違うように見られたい」です。
人と同じになると個性がかぶってしまいます。
同じ個性では、魅力も半減するでしょう。
そのため、意図的にほかの人とは違うことをして、独自の個性や魅力を出そうとします。
このとき「人と違うように見られたい」と考えてしまうのです。
もちろん人と違うように見られたい気持ちが悪いわけではありません。
たしかに同じ個性ではつまらない。
自分だけの個性を出すためには「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」になる必要があります。
わざと人と違うことをすることで、個性の発揮も促されることもあるでしょう。
しかし、ここに落とし穴があります。
「人と違うように見られたい」と考えているうちは、まだ人目を気にしている証拠です。
周りと違ったことをしているつもりでも、実際は人目が気になって仕方なく、周りの影響を受けています。
残念ですが「人と違うように見られたい」と考えているうちは、個性的になれません。
「人と違うように見られたい」と考えるのは「自分に自信がありません」と言っているようなもの。
個性や魅力を出せても、一時的・表面的であり、本物の個性や魅力は出せないのです。
では、本当に個性のある人は、どう考えているのか。
本当に個性のある人は「人と違うように見られたい」と考えません。
本当に個性のある人が心がけていることは、シンプルです。
「見栄や体裁を気にせず、自分の得意や長所に集中して、自分らしさを貫く」
これだけです。
「誰かがしているから自分もする」といった不純な動機はありません。
わざわざ「人と違うように見られたい」とも考えません。
人目を気にせず、周りに流されず、自分の生き方を貫きます。
世の中に同じ人は1人もいません。
世界に80億人がいれば、80億とおりの個性があります。
ですから、自分らしさを突き詰めていけば、必ず人と違う状態になります。
「人と違うように見られたい」と考える暇があるなら、自分の得意や長所に集中して、自分らしい生き方を極めましょう。
あなたの得意は何ですか。
長所は何ですか。
周りに振り回されず、人目も気にせず、自分らしさを突き詰めてください。
誹謗中傷は無視します。
笑われても無視します。
観衆のブーイングも気にしない。
見栄や体裁を捨ててしまえば、束縛から解放され、もっと自由に生きられます。
自分の個性を信じて、わが道を突き進むのみです。
自分の個性は、自分らしい道の先にあります。