道を歩いていると、道ばたに雑草が生えています。
雑草は、人が育てた草ではありません。
自然に生えた草です。
雑草は自然に生えた草であり、人の助けはなく育っています。
「雑草」という響きのためでしょうか。
価値のないものと思いがちです。
雑草を見て「邪魔だな」「余計な草だな」と思う人もいるかもしれません。
しかし、道ばたに生える雑草をばかにしてはいけません。
必死で生きようとする生命力にあふれているからです。
肥えた土でも耕された土地でもないのに、きちんと芽を出して、青々とした葉を伸ばしています。
ひび割れた道路の、わずかな隙間から芽を伸ばし、上に向かって大きく成長しようとしています。
中には、コンクリートを突き破って成長している雑草も見かけます。
雑草は一言も言葉を発していませんが、その様子から「意地でも生き抜いてやる!」という強さが感じられます。
雑草は、小さいながらも頑丈です。
風が吹こうと吹き飛ばされません。
雨が降ろうと流されません。
土砂降りの雨が降って、地面が水浸しになっても、土が乾いたら再び成長を始めます。
たとえ車が通ってタイヤで踏みつぶされても、しばらくたてば体勢を立て直し、成長を始めます。
「最後の最後まで諦めない。絶対生きて、生き抜いてやる!」という強さが感じられます。
なんとたくましいのでしょう。
なんと素晴らしい生命力なのでしょう。
「たくましさ」「粘り強さ」という点では「人間を超えている」と言っても過言ではありません。
「たかが雑草」と軽く考えないことです。
雑草は、生命力の塊です。
雑草を見かけることがあれば、少し立ち止まって、その生命力を見習ってください。
落ち込んでいるときは、雑草を見つけに出かけましょう。
生き生きとした雑草から元気をもらえるでしょう。
自分にも生命力が伝わってきて、ポジティブになってくるでしょう。
雑草を眺めているだけで「私も負けていられない」「私も強く生きよう」という気持ちにさせてくれるはずです。
雑草から「強く生きる力」を学ばせていただきましょう。
雑草は、単なる草ではありません。
生命力を教える教科書なのです。