体の老化は、年齢と比例するところがあります。
人の肉体も、いわば消耗品。
体の老化は、生き物に備わった宿命です。
もちろん個人差はありますが、生きているかぎり、老化は避けられません。
呼吸によって体内に取り込んだ酸素の一部が活性酸素に変わり、遺伝子を傷つけ、老化のスイッチを入れます。
しわが増えたり、新陳代謝が遅くなったり、運動能力が低下したりします。
ただし、体の老化には個人差があります。
個人差を決めるポイントは、生活習慣です。
食事、運動、睡眠、そしてストレス対策です。
健康に注意しながら規則正しい生活を送っていれば、老化を止めることはできなくても、遅らせることなら可能です。
正しい生活習慣を心がけていれば、100歳以上生きることも夢ではありません。
「死」という宿命を変えることができなくても「寿命」という運命を変えることなら可能なのです。
さて、老化にはもう1つあります。
心の老化です。
体の老化は、年齢に比例するところがありますが、心の老化は比例するとは限りません。
年を重ねるにつれて衰えていく人もいれば、若々しさを保つ人もいます。
心の老化も、体の老化と同様、個人差があります。
心の老化の個人差を決めるポイントは、向上意識です。
人生に夢と希望を持ち、生きがいを持った生活を送れば、いくつになっても若々しい心を保てます。
また普段から野心や冒険心を持って、新鮮な刺激を吸収していくことも大切です。
新鮮な刺激は、心を若返らせるスパイスです。
頑固にならず、柔軟に変化を受け入れていけば、心は、老化どころか若返らせることも可能です。
体の老化は防げませんが、心の老化は防げます。
たとえ100歳になろうと、心は20歳ということも、現実として可能です。
一度光を失った心でも、その気になれば、再び輝きを取り戻せます。
体の老化を決めるのは、生活習慣。
心の老化を決めるのは、向上意識です。
心には、それくらい大きな可能性が秘められているのです。