面白い人になるためには、高い語彙力が有効です。
つまり、たくさんの言葉を知っているということです。
知っている言葉の数が少ないと、自分の考えや気持ちを表現できる幅も限られます。
大変なときには「大変」と言う。
楽しいときには「楽しい」と言う。
嬉しいときには「嬉しい」と言う。
もちろんシンプルに表現するのは悪いことではありません。
ありのままストレートに表現するのは、わかりやすい言葉でもあります。
しかし、語彙力が乏しいと、表現の幅も限られるため、面白い話ができません。
シンプルであるゆえに、表現の幅も狭くなります。
細かいことやデリケートなことを説明するとき、適切な言葉が見つからないと、うまく表現できません。
やはり多くの言葉を知っているほうが、表現の幅も広がります。
より具体的に自分の考えや気持ちを表現できるので、面白い話も実現しやすくなります。
たとえば「感動」を表現したいとしましょう。
シンプルに表現するなら「感動した」という一言ですが、ほかにも感動を表す表現はたくさんあります。
「感激した」
「鳥肌が立った」
「うるうるした」
「震えが止まらない」
「唇が震えている」
「うっとりした」
「頭から離れない」
「今晩、夢に出てきそう」
「しばらく椅子から立ち上がれない」
「視野が広がった」
「頭が真っ白になった」
「どきどきしました」
「わくわくしました」
「心地よい時間を過ごせました」
「いい思い出ができました」
「生きる力をもらいました」
感動とはいえ、多くの表現があります。
感動以外の言葉を使って、どれだけ感動を表現できるかです。
語彙力が高くなるにつれて、より具体的に自分の気持ちを表現できるようになります。
たくさん言葉を知っているほうが、自分の気持ちや考えを豊かに表現できます。
語彙力が豊富なら、話を振られても、面白い返事もしやすくなるでしょう。
どうすれば、語彙力を高めていけるのか。
語彙力を高める基本は、多くの活字に触れる機会を作ることです。
たとえば、読書です。
読書量と語彙力は相関関係があります。
読書量が多くなるにつれて、語彙力も向上しやすくなります。
読書といっても、辞書を読む必要はありません。
わざわざ難しい本を読む必要はなく、自分が読みたい本を読めば十分です。
小説や実用書など、普段からできるだけ多くの活字に触れる機会を増やしていきましょう。
読みたい本から読んでいくほうが、楽しくて面白い。
なにより長続きします。
1文字でも1行でも多く活字を触れる機会を作っていきましょう。
普段から本を読む習慣を身につけておくと、さまざまな言葉に触れる機会が増え、自然と語彙力が高まります。
また、新聞や雑誌も悪くありません。
最新の情報を得るなら、新聞や雑誌は絶好のツール。
新語や最新情報にも出合いやすいので、語彙力だけでなく、時代の感性も磨いていけるでしょう。
もし知らない言葉に出合ったら、小まめに調べる習慣をつけておきましょう。
語彙力の向上には、地道な努力が欠かせません。
1つ新しい言葉を知るのは、1つ賢くなるのと同じこと。
語彙力の向上は、地道な努力こそ王道です。
普段から活字に触れる機会を増やして、語彙力を高めていきましょう。
豊富な語彙力は、面白い人になるための土台なのです。