世の中には、少なからず完璧な結果を出す人が存在します。
完璧に歌を歌う人。
完璧な演技をする人。
完璧に仕事を仕上げる人。
完璧な結果を出す人は、かっこよくて素晴らしいので憧れます。
完璧な結果を出す人を見ると「自分も完璧にできるかもしれない」と思います。
実際に実現できている人がいるので「自分も努力すれば、できるはずだ」と憧れます。
しかもそういう人にかぎって、軽々こなしているのが特徴です。
軽々こなしているから「少し頑張れば、自分もできるだろう」と思いやすい。
周りから称賛されていると「自分もあんなふうになりたい」と羨ましくなる。
もちろん努力をすれば、より良い結果を出していけるようになるでしょう。
勉強や練習を積み重ねていけば、いずれその人のように完璧に近づけるかもしれません。
しかし、ここで意識してほしいのは「自分と他人は別である」ということです。
お互い生まれも育ちも違います。
もともと備わっている先天的な能力も違います。
その人が完璧な結果を出せているのは、適性と才能がある上、膨大な努力をした結果です。
結果だけを見れば完璧ですが、見えないところで膨大な努力をしています。
もはや天才の域に達していることも少なくありません。
適正と才能のない人が、適正と才能のある人の真似をしたところで、同じにできないのは当然です。
苦しむのは目に見えています。
できないから「なぜできないのだろう」と落ち込んだり焦ったり悩んだりします。
「人は人。自分は自分」と考えることです。
他人の完璧な結果を見て、参考にする程度ならいいですが、惑わされてはいけません。
他人に憧れるより、まず自分らしさを突き詰めること。
他人の適正や才能に憧れ、真似をするのではありません。
自分の適正と才能を見つけ、そこに集中することが大切です。
完璧な結果は出せなくても、素晴らしい結果を出すことなら、凡人でも可能です。
自分の適性と才能に集中すれば、スムーズに成長できるでしょう。
そのうえで、努力をこつこつ積み重ねていけば、いずれ素晴らしい結果を発揮できるようになります。
周りから「素晴らしい結果だね」と称賛されるようになるのです。