完璧主義が疲れる原因の1つ。
それは、自分を責めてしまうことです。
完璧主義者は100点や100パーセントを求めているため、少しでもうまくいかなければ、過剰に反応します。
「自分はダメな人間だ」
「失敗した自分が惨めで仕方ない」
「本当に情けない。恥ずかしい。悔しい」
完璧主義者は、うまくいかなかったとき、自分を強く責めるのが特徴です。
必要以上に自分で自分をおとしめたり叱ったりします。
ひどい人になると「生きる資格はない」「死んだほうがまし」といった行きすぎた考えをしてしまう人もいます。
たしかに自分の期待を裏切ったことになるわけですから、怒りや悔しさを感じたりするのも当然でしょう。
しかし、これでは自分を責めてばかりになり、ストレスが倍増します。
そもそも世の中には完璧にできないことのほうが多く存在します。
難しい仕事なら、完璧にこなすのは難しいのが普通です。
常に完璧な仕事をこなすのは、プロやベテランでも困難です。
慣れている仕事であっても、うっかりすることもあれば、不運が関係することもあります。
そもそも正解がないこともあります。
芸術・夫婦生活・子育てなどには正解がないため、完璧にしたくてもできないこともあります。
自分に厳しいのは素晴らしいですが、厳しすぎるのは疲れます。
あまり自分を責めてしまうと、自尊感情や自己肯定感が低下して、自信喪失や自己否定につながります。
人生観が混乱してきて、生きづらくなる。
最終的に自分が嫌いになってしまうのです。
そこで取り組みたい対策があります。
「うまくいかなくても自分を責めない」ということを心がけましょう。
ミスをしても自分を叱りません。
失敗しても自分を否定しません。
「うまくいかなかった。どうすればうまくいくだろうか」とシンプルに考えるだけでいい。
客観的に物事を見つめましょう。
自分を許してあげてください。
やり直す時間もあります。
今後まだ成長する時間もあります。
自分を責めないだけで、完璧主義特有の疲れが半減します。
自分を責めないかわりに、自分に希望を与えましょう。
「また頑張ればいい」
「大丈夫。チャンスは残っている」
「今回はうまくいかなかったけど、また次がある。」
自分に希望を与えると、心が軽くなり、気持ちも明るくなります。
うまくいかなければ、今後の自分に期待しましょう。