執筆者:水口貴博

あがり症対策に役立つ30の基本知識

19

緊張して寝られないときの2つの対処法。

緊張して寝られないときの2つの対処法。 | あがり症対策に役立つ30の基本知識

「緊張して寝られない」

緊張しているときは、強い興奮のため、なかなか寝られません。

横になっていても目をつぶっているだけ。

一向に眠気がやってくる様子がない。

寝られないと、翌日は睡眠不足になってしまいます。

寝よう寝ようと思えば思うほど、余計に緊張が高まってしまう。

いつまで経っても寝られる気配がなく、悩み苦しむ人も多いのではないでしょうか。

さて、緊張して寝られないときにどうするか。

対処法は数多く存在しますが、大きく分けると2種類しかありません。

「緊張の原因に関係したことをする方法」と「緊張の原因に関係しないことをする方法」です。

緊張の原因に関係しないことをする方法

最も一般的な方法といえば、緊張に関係しないことをする方法でしょう。

たとえば、読書・マッサージ・ストレッチ体操・アロマセラピーなどです。

ホットミルクやココアを飲んだりクラシック音楽を聴いたりするのも、神経の高ぶりを抑えるのに有効です。

ぼんやりテレビを見るのも、人によっては有効でしょう。

緊張の原因に関係ないことをすることで、緊張から注意をそらすことができ、気持ちがリラックスします。

緊張がほぐれるにつれて自然な眠気が出てきて、うまく寝られる場合があります。

緊張の原因に関係したことをする方法

もう1つの方法は「緊張の原因に関係したことをする方法」です。

緊張の原因に関係したことをすれば、余計に緊張して寝られなくなると思いますが、そうとも限りません。

緊張の原因に関係したことをすることで、焦り・不安・心配が軽くなり、寝やすくなる場合があります。

たとえば、翌日にプレゼンがあるため、緊張して寝られない状況があるとします。

そんなときは、一度寝るのを諦め、翌日のプレゼン資料を見直します。

プレゼン資料を眺めていくうちに、焦り・不安・心配が軽減されます。

だんだん心が落ち着いて、自然な眠気が出てくる場合があります。

§

さて、どちらの方法が適しているかは、時と場合によって判断が変わります。

判断の目安としては「どちらのほうがリラックスできるか」という点で考えてみてください。

一方とは限らず、場合によっては両方試したほうがいいこともあります。

寝られない原因が緊張なら、リラックスを促す選択肢を選べば間違いありません。

あがり症対策に役立つ基本知識(19)
  • 緊張して寝られないときは、緊張が軽くなる対処法を試す。
緊張で汗をかきやすい体質についての考え方。

あがり症対策に役立つ30の基本知識

  1. あがり症とは何か。
  2. あがり症になるメカニズム。
  3. あがり症をチェックしよう。
    あがり症によく見られる15の特徴。
  4. あがり症を引き起こす5大原因。
  5. あがり症になりやすい7つの性格。
  6. あがり症になりにくい3つの性格。
  7. あがり症は遺伝なのか。
  8. あがり症は病気なのか。
  9. あがり症を治す薬はあるのか。
  10. あがり症の代表的な3種類の治療法。
  11. あがり症の原因は2つある。
    「人前で話す技術の不足」「上手に話す技術の不足」。
  12. 発表のお手本を見つけて、参考にしよう。
  13. 練習によって自信をつけることが、緊張に強くなる王道。
  14. 「自分はできる」と信じることを、練習をサボることと一緒に考えない。
  15. 慣れに才能は必要ない。
    慣れは、すべての人に備わっている能力。
    必要なのは、練習量のみ。
  16. いつの間にかあがり症が治っていた事例もある。
    自然とあがり症が治る事例の共通点とは。
  17. 場数を踏むだけであがり症が治らない2つの原因とは。
  18. 時間は、短く区切るだけで、時間感覚も変わる。
  19. 緊張して寝られないときの2つの対処法。
  20. 緊張で汗をかきやすい体質についての考え方。
  21. あがり症という短所は、面接でどう説明すればいいのか。
  22. あがり症は、あなたのチャームポイント。
  23. あがり症は、短所ではなく長所。
    素晴らしい可能性が秘められている。
  24. もともとメンタルが弱いから、鍛えても無駄と思わないこと。
    鍛えたことがないからこそ、挑戦する価値がある。
  25. 大切なのは、緊張しないことではなく、結果を出すこと。
    緊張しても、結果を出せればOK。
  26. 発表に失敗したときの人生への悪影響を考えてみる。
  27. 病院は、病気になってから行くところではなく、悩んでいるときに行くところ。
    心療内科で診察を受けてみよう。
  28. あがり症は、大人になっても克服できるのか。
  29. 緊張による下痢は、過敏性腸症候群の可能性を疑う。
  30. 被害妄想が重度の場合、統合失調症の可能性を疑う。

同じカテゴリーの作品

3:24

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION