緊張をほぐす方法として「セルフモニタリング」が役立ちます。
セルフモニタリングとは、心理学用語の1つです。
自分で自分の行動や考えや感情を観察して、記録する行為のことをいいます。
自分の正しい状態を客観視する際に用いられる心理療法の一種です。
専門的な言葉なので手間暇のかかる複雑な内容に思えますが、簡易的な方法なら、個人でも簡単に取り組めます。
その方法とは「実況中継」です。
自分の緊張した様子を実況中継してみましょう。
アナウンサーになった気分で、だんだん緊張していく自分を実況中継します。
できるだけ細かく自分を観察して、普段と違った様子を見つけましょう。
「お手洗いに駆け込み、本番の準備を始めたようです」
「さあ、手から汗が出てきました」
「だんだん心拍数が上がってきました。これからどうなる?」
「呼吸のリズムがおかしくなってきました。本人は大丈夫でしょうか」
「いつもと違った目つきになりました。かなり真剣になっているようです」
「初めての経験で、今後の展開が予想できません!」
自分の様子を自分で実況すると、面白おかしく思えます。
緊張している自分がほほ笑ましく思え、くすっと笑ってしまいそうになるでしょう。
感情を込めて生々しく実況すると本物らしく聞こえ、ますます楽しくなります。
自分を客観的に見ることができるようになる上、楽しみながら緊張をほぐせます。
抵抗感があって好みがわかれる方法ですが、騙されたと思って一度試してみてください。
意外と自分に合っている方法かもしれません。