緊張をほぐす方法として、一風変わった方法があります。
「わざと1回ミスをする」という方法です。
「そんなことをすれば、発表が台無しになる」と思うかもしれません。
もちろん大げさなミスをするわけではありません。
ひどいミスや失敗は、確実に発表の評価を落とすでしょう。
致命的なミスや失敗は避けたほうがいいのは間違いありません。
ここでいう「ミス」とは「発表に悪影響を与えない程度の軽微なミス」と考えてください。
最初からミスを計画しておき、意図的に緊張をほぐす方法です。
私たちが人前で発表を行うとき、1つもミスをしないように心がけようとするのが普通です。
しかし、完璧主義は緊張を促す原因の1つ。
1つのミスも許さない姿勢は素晴らしいですが、かえってプレッシャーが強くなり、緊張を促すことがあります。
そこで、わざと早めに1回ミスをすることで完璧を崩しておけば、緊張をほぐせます。
たとえば、冒頭の挨拶で、わざと簡単なミスをします。
「皆さん、おはようございます。あっ。『こんばんは』のほうが正しいですね」
このくらいの言い間違いなら、誰もが笑って許してくれるでしょう。
うまく笑いを誘って場の雰囲気を和らげることもでき、一石二鳥です。
わざと小さなミスをしておくと、うまく緊張がほぐれ、リラックスできるでしょう。
軽微な言い間違いなら、発表に大きな支障はないでしょう。
滑舌が悪くて言い間違えることは誰でもあること。
ささいな言い間違いなら、聞き手も「たまたま言い間違えたのだろう」「舌を噛んだのかもしれない」と気にしません。
ちょっとした勘違いも、多くの人が笑って許してくれるはずです。
あくまで発表に悪影響のない範囲ですが、興味関心があれば、取り入れてみるといいでしょう。