お父さんとお母さんが、子どもに手本の人間関係を見せていくときに1つ気をつけることがあります。
それは、悪口です。
身内だからとはいえ軽々しく身内の悪口を言ってはいけません。
特に、親が親の悪口を言ってはいけません。
「お父さんはだらしないわね」
「お父さんみたいな人になってはいけません」
また一方では、こうあります。
「お母さんは、頭が悪いからね」
「お母さんみたいな人にならないように」
このように、親が親を傷つける悪口は、絶対に言ってはいけません。
こうした言葉を子どもは聞き逃しません。
親が言っているだけあって、何も知らない子どもは本当にそう信じ込んでしまいます。
子どもにとって誰より頼って信じている親の言葉ほど、重く受け止める言葉はありません。
「そうか、お母さんは頭が悪いんだ」
「お父さんみたいな人になってはいけないんだ」
このように思い込んでしまいます。
手本となるべき親を手本にしなくなったときに、子どもはぐれ始めます。
何しろ一番大切であり基本的な手本が崩壊してしまっては、子どもは見習うべき存在を失い、行動がおかしくなるのです。
ぐれている子どもを見たら、親の責任だと思ってください。
子どもたちがぐれるのは、手本となるべき人がだらしなく、また家庭での夫婦関係が悪いためにぐれてしまうのです。
手本が崩れたときに、子どもも崩れます。
子どもがしっかり成長していくためにも、親がしっかりした人間であり、また理想的な夫婦関係を築いている必要があるのです。