親は勉強しないのに、子どもにばかり「勉強しなさい」と言う親がいます。
そんなときに子どもは「親が勉強していないのに、なぜ自分だけ勉強しなければいけないのだろう」と、不満を抱きます。
やってもいない人に「やれ」と言われることが、子どもは理解できないのです。
子どもの仕事は、真似をすること。
真似をすることが仕事であるにもかかわらず「やれ」と指示する本人がやっていなければ、真似ができません。
子どもに勉強をしてほしければ、親こそ、勉強する必要があります。
親が勉強をしていれば、自然と子どもも勉強するようになります。
親が勉強と言っても、大げさな勉強をする必要はありません。
雑誌や漫画を除き、自分の好きなジャンルの本を買ってきて、読書すればいいのです。
わざとらしく子どもに見せるかのように読書すればいいでしょう。
親も学びごとをしているとわかれば、自然と子どもも真似て勉強したくなります。
私が初めてパソコンを触ったのは、小学校4年生のときでした。
当時は何十万もする大きなパソコンを、父が仕事で使うために購入しました。
まだ小学4年の私には、難しそうな機械に見えました。
それからというもの父がパソコンのキーボードでなにやらぱちぱちタイピングをして、仕事をするようになりました。
小さいころからそんな様子を見ていましたから、自然と私も興味を持つようになりました。
子どもは親のしていることを真似したくなります。
そんなある日、父にパソコンを触らせてもらう日がやってきます。
私がパソコンを初めて経験した瞬間でした。
パソコンへの難しいとかややこしい気持ちは、父が使っているところをずっと見ているとどこかへ吹き飛んでしまいます。
子どもは、親が楽しそうに行っていることを真似したくてたまらないのです。
私が機械系に対して抵抗がないことも、父がパソコンを使っている姿から「そういうものなんだ」と学んだわけです。