転職に失敗する人は、年収アップの主張が強い。
転職するにあたり、最初に挙げる条件として、年収アップにこだわります。
もはや、絶対条件に近い状態。
もちろん実務経験と実績が豊富で、能力の高い人なら、それに見合った年収もわかります。
しかし、これという根拠もなく、とにかく年収アップを絶対条件に挙げるのでは、転職活動が厳しくなる場合が多い。
ストレートな本音でわかりやすいのですが、面接官はあまり歓迎しないでしょう。
お金に動かされて転職活動をする人からは、熱意と意欲にあふれる、純粋な就労意欲が感じられにくい。
お金を軸に転職しているとわかると、面接官としても採用をためらうのです。
転職に成功する人は、年収アップは二の次です。
もちろん実際は、年収も上がってほしい本音もあります。
しかし、露骨に年収の話を持ち出せば、転職活動の妨げになるとわかっているため、年収の話は控えめにします。
「結果として年収も上がれば嬉しい」という程度。
では、最初に何を強く主張するかというと、企業への貢献です。
貢献を意思表示できるなら、発言に決まった形はありません。
「これまでの実務経験と実績を、御社の業務に生かしたい」
「今の職場では、自分の能力が十分に発揮できない。御社なら、発揮できると確認している」
「働きながらもっと能力を高めて、売上に貢献したい」
高い能力があることを証明できるものを提示できれば、非常に好印象です。
企業への貢献できる証明がきちんとできれば、転職はスムーズに進むでしょう。
今の職場より能力を発揮しやすい企業に転職できれば、結果として、年収アップも実現できるのです。