長く仕事を続けていると、お客さまとの人間関係が構築されます。
顔見知りになり、親しくなり、プライベートな話までできる関係になることも少なくありません。
そんなある日、転職活動をしている話を持ち出すと「困っているなら紹介するよ」と提案されることがあります。
ここは、転職の成否を分ける瞬間です。
転職に失敗する人は、紹介されるのを嫌がるのが特徴です。
「借りができるので、申し訳ない」
「コネによって転職するのは、罪悪感がある」
もちろん紹介先が希望と異なるなら、断るのもわかります。
しかし、とにかくコネを否定するのはもったいない。
転職に失敗する人は「コネは卑劣」と思っているため、あらゆる紹介を断ります。
せっかく紹介のチャンスがあっても、生かさないのです。
一方、転職活動が成功する人は「コネも実力」という考えがあります。
お客さまとの人間関係も、実務経験による実績の1つ。
お客さまから勝ち取った信頼によって紹介の機会が得られるなら、ぜひあやかりたいと考えます。
転職活動におけるコネは、絶大な力を発揮する場面が目立ちます。
コネは、堅実な転職手段。
学生が行う就職活動でも、コネは強力ですが、社会人が行う転職活動では、さらに強力と考えていいでしょう。
すでに実務経験が伴っているわけですから、コネの力が役立ちます。
もちろん転職希望者に、それだけの実力があっての話ですが、手順さえ踏めば間違いありません。
紹介者の信用も上乗せされるため、話はとんとん拍子で進むでしょう。
普通に面接を受けようとしても、門前払いされる大企業でも、コネがあれば、あっさり転職できる場合があります。
コネは、それほど強い力を持っているのです。
人脈も、あなたの重要な資産の1つ。
人生を左右する重要な場面ですから、見栄やプライドを捨てましょう。
利用できるものは、何でも利用したほうが得策です。