執筆者:水口貴博

スーツを長持ちさせる30のお手入れ

29

長期保管していたスーツは、きれいであっても、そのまま着ない。

長期保管していたスーツは、きれいであっても、そのまま着ない。 | スーツを長持ちさせる30のお手入れ

新しい季節が来れば、長期保管していたスーツの出番です。

夏が来れば、夏用のスーツ。

冬が来れば、冬用のスーツですね。

収納前にはクリーニングに出していたため、汚れもしみもなく、きれいです。

もちろんクリーニングに出した後は、一度も着ていないため、汗臭いにおいもないはず。

着たいときにすぐ着られる状態と思っている人も、多いのではないでしょうか。

ところが、そう単純ではありません。

ハンガーに掛かったまま長期保管されたスーツは、汚れやしみはなくても、しわやたるみが目立つでしょう。

重力の影響で、わずかではありますが、生地が伸びているのです。

また、スーツに汗臭いにおいはなくても、乾燥剤のにおいが繊維の深くまで染み込んでいるでしょう。

したがって、いくら問題ないと感じても、長期保管した後のスーツは、着る前に一度アイロンを掛けるのが適切です。

しわとたるみがぴんと伸びて、きれいになります。

スーツのにおいも、アイロンの蒸気によって取り除かれます。

時間に余裕があれば、部屋でしばらく干しておくと、においの発散がスムーズになるため、いっそう効果的です。

わくわくした気持ちで早く着たいかもしれませんが、正しい手順を踏む習慣を身につけましょう。

スーツを長持ちさせるお手入れ(29)
  • 長期保管していたスーツを着るときは、一度アイロンを掛ける。
気持ちが緩んで、手入れの質が悪くなっていないか。

スーツを長持ちさせる30のお手入れ

  1. スーツに愛情を抱くことが、手入れをする第一歩。
  2. 自分の体型に合ったスーツを買うことが、スーツの寿命を長持ちさせる基本。
  3. 木製ハンガーを買う余裕がないときの、優先順位。
  4. 立派な木製ハンガーから、スーツの手入れに対するやる気をもらう。
  5. 思わぬアクシデントで、ワイシャツが汚れたときの対処方法。
  6. スーツを長持ちさせる、3つの便利なアイテム。
    除湿剤・消臭剤・防虫剤。
  7. 除湿剤・消臭剤・防虫剤の設置で、満足していませんか。
  8. 行きつけのクリーニング店では、追加の補修サービスを行っているか。
  9. クリーニング店の選び方が、スーツの寿命を左右する。
  10. 素材に応じて、手入れの度合いも変化させる。
  11. どんなに高価なスーツでも、しわだらけでは不格好。
  12. ジャケットを長持ちさせたければ、ワイシャツは、半袖より長袖。
  13. スーツの膝や肘のてかりを、何とかしたい。
  14. 肘をつく癖が、ジャケットの消耗を早める。
  15. 疲れたスーツを着ると、疲れやすくなる。
  16. アイロンでは、硬水を使わないこと。
  17. ジャケットをハンガーに掛けるときにボタンを留めない、3つの理由。
  18. 本当に太陽の直射日光を避けているか。
  19. なぜ、汗とほこりは、スーツの大敵なのか。
  20. スーツに付いた小さな繊維は、どう取るか。
  21. 忙しくても、これだけは押さえたい3つの手入れとは。
  22. 外回りが多ければ、スラックス2枚持つ方法もある。
  23. 「できない」という意味を、誤解していないか。
  24. ジャケットの胸と脇のポケットは、基本的に飾りと考える。
  25. 体型に合わなくなったスーツは、できれば買い換える。
  26. ベルトを通す穴が痛みやすい人にありがちな、ある状況。
  27. ワイシャツは、消耗品と割りきったほうが楽。
  28. 邪魔と感じても、取り扱い絵表示のタグは切り取らない。
  29. 長期保管していたスーツは、きれいであっても、そのまま着ない。
  30. 気持ちが緩んで、手入れの質が悪くなっていないか。

同じカテゴリーの作品

1:50

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION