ブラッシングで最も見落としやすいのは、ポケットです。
ブラッシングと言えば、スーツの表面ばかりに注意が向きがちです。
そのため、ポケットの内側を、すっかり忘れていることがあります。
「ポケットの中なんて汚れるのか」と思うかもしれませんが、ポケットだからこそ、汚れがたまりやすい。
ハンカチやティッシュを出し入れしていると、空気中のちりやほこりがポケットにたまります。
しかも外見だけでは汚れているのが見えないため、ブラッシングを怠ると、意外に汚れがたまりやすいのです。
ポケットをブラッシングする際は、まず、ポケットの中身をすべて出しておきましょう。
次に、ポケットの内側の布を外に出します。
繊細で負担がかかりやすい部分のため、縫い目を痛めないよう、優しくブラッシングをしていきましょう。
このとき「糸がほどけそうな部分はないか」「穴が空きそうな部分はないか」など、確認するといいでしょう。
ポケットのブラッシングは、クリーニング前にしておくと、効果的です。