スーツをハンガーに掛けるとき、直射日光の当たらない、日陰に掛けるのが常識です。
スーツを劣化させる大敵の1つが、紫外線。
紫外線によって色あせたポスターを見たことがあるでしょう。
その状況と同じように、スーツも紫外線に当たり続けていると、色あせを加速させ、寿命を縮めます。
スーツは、直射日光を避けた日陰で吊しておくのが鉄則であることは、すでにご存じでしょう。
さて、現実ではどうでしょうか。
直射日光を避けているつもりでも、実は気づかないところで、紫外線にさらされている場合があります。
その1つが、太陽の角度です。
太陽は、東から上って、西に沈みますね。
太陽の位置が、時間ごとに、じわじわ変わります。
すると、ハンガーに吊したときは日陰であっても、時間が経過したとき、太陽の直射日光が照りつけることがあります。
特に注意したいのが、夕方。
夕方の太陽は、ほぼ横から照りつけるため、意外な盲点になっていることがあります。
真横から当たる太陽の光は、間取りの状況によっては、部屋のほぼ全域に広がる状況になるでしょう。
夕方の紫外線量は、昼間の10分の1から5分の2程度といわれています。
昼間ほど強い太陽光ではありませんが、紫外線が含まれていることに変わりありません。
ささいな点かもしれませんが、小さな問題も、積み重ねれば大きくなります。
「少しくらい大丈夫」と軽視せず、しっかり直射日光を避ける対策を立てましょう。
心配なら、クローゼットに収納して、扉を閉じておくのが安心です。