外出中、思わぬアクシデントで、ワイシャツが汚れることがあります。
暗い色のワイシャツなら目立ちにくいのですが、明るい色のワイシャツの場合、やはり色が目立ちます。
すぐ洗濯やクリーニングに出したいところですが、外出中では難しい。
こんなとき、応急処置を覚えておくと、緊急時に役立ちます。
ジュース・コーヒー・醤油などは、水溶性のしみです。
水溶性のしみは、布に染み込む速度が速いのが特徴です。
そのため、素早く処置することがポイントです。
まず、しみが付いた布の下に、タオルを敷きます。
次に、固く絞った布を上から軽く押さえて、水分を吸収させていきましょう。
いずれも、水分の吸収力の高い布が適切です。
ポリエステルやアクリルでは吸収力が弱いため、適切ではありません。
こすると、摩擦によって生地を傷めるため、軽く押さえて対処します。
何度か押さえていると、だんだん水分が吸い取られ、しみが薄くなっていくはずです。
マヨネーズ・バター・口紅など、油を含むしみの場合、水溶性より少々やっかいです。
幸い、油は布に染み込む速度が遅いため、乾いたタオルで拭き取ります。
全体をこすって拭き取ると、かえって布の奥に浸透させます。
汚れが付いた部分だけピンポイントで拭き取ると、うまく取れるでしょう。
少し生地をこすることになりますが、できるだけ最小限に抑える努力をして、拭き取ります。
もう少し入念に落としたければ、自宅に戻った後、乾いたタオルを敷きます。
ベンジンを含ませたタオルや歯ブラシなどで、叩きながら落としていきます。
最後に、水で絞ったタオルで再び叩き、自然乾燥させます。
さて、いずれの方法も、完全にしみを落とす方法ではなく、あくまで応急処置です。
完全にしみを落とすなら、洗濯やクリーニングが確実です。
時間が経てば経つほど色素が沈着して、取れるしみも取れなくなります。
「簡単な対処だけではうまく取れないだろう」と思えば、早めに洗濯やクリーニングをおすすめします。