スーツが雨で濡れたときは、お手入れも少し工夫が必要です。
まず気をつけたいのは、布類。
濡れたスーツは、タオルやハンカチなどで拭きたくなりますが、注意が必要です。
水滴を素早く拭き取れますが、布の繊維がスーツに付着して、見苦しくなるでしょう。
また、布でスーツをこするのは、摩擦によって生地を傷める原因にもなります。
では、スーツが雨で濡れたとき、どうすればいいのか。
最も適切なのは、自然乾燥です。
気になる水滴は、スーツを軽くはたいて落としましょう。
完全に落とす必要はなく、大きな水滴を落とすだけで十分です。
もし泥が付着しているなら、湿らせたタオルを使って、その部分をピンポイントで拭き取ります。
次に、直射日光が当たらず、風通しのよい場所にハンガーで吊しておきます。
ジャケットは、ジャケット用のハンガー、スラックスはスラックス用のハンガーです。
後は、乾くまで干しておくだけです。
クローゼットにしまうのは、湿気がこもるため厳禁です。
当然ですが、翌日になっても乾いていない場合があります。
そのためにも、代わりのスーツを何着か準備しておくと安心です。
エアコンや扇風機の風を当てて乾かすという方法も効果的です。
ドライヤーは、熱が生地を傷める原因になるため、できるだけ使用は控えたほうがいいでしょう。
どうしてもドライヤーを使いたければ、近くで当てすぎず、熱に十分注意しましょう。