ブラッシングは方法を誤ると、不十分であったり、かえってしわの原因になったりする場合があります。
素早くささっと済ませたいところですが、気をつけたい点がいくつかあります。
焦らずに、次の5つのポイントを押さえたうえで、ブラッシングを心がけましょう。
最初に、ポケットの中身をすべて取り出しておきましょう。
面倒に思いますが、ポケットに物が入っていると、ブラッシングしにくくなります。
また、ポケットに物を入れたままでは、スーツの型崩れにも影響します。
帰宅後のブラッシングのタイミングで、ポケットの中身を取り出しておけば、ど忘れを防げます。
ブラッシングの際は、型崩れを防ぐため、ハンガーに吊した状態にしましょう。
全体的に安定するため、ブラッシングもしやすくなります。
ブラッシングを始める前に、まず軽くはたきましょう。
適度な振動を与えることで、スーツに付着したごみやちりが浮き、取り除きやすくなります。
あまり大げさにはたく必要はなく、スーツを吊したハンガーを軽く揺さぶる程度で十分です。
ブラッシングは、まず上から始めるのが基本です。
汚れが落ちる方向は上から下ですから、ブラッシングも上から下の順に進めるほうが、汚れがきれいに落ちます。
首・肩・胸・背中・袖・裾の順で進めていきましょう。
縫い目や折り目などの溝の部分は、ちりやほこりがたまりやすいところです。
歯磨きをするイメージと同じですが、溝の汚れをかき出すように、しっかりブラッシングをしましょう。