「お寺で修行した経験は、自己PRに使えるか」
「山登りをした経験は、自己PRに使えるか」
「自転車旅行の経験は、自己PRに使えるか」
どんな経験が自己PRに使えるかは、シンプルですが、奥の深い問題です。
大きな経験や珍しい経験なら、強力な自己PRになると思う人もいるでしょう。
まず考え方としては、経験の種類に注目するのではありません。
大きな経験や珍しい経験だから評価されるわけではありません。
見てほしいのは、経験の種類ではなく、中身です。
経験から得られたことが、企業への貢献に生かせることなら、経験の種類を問わず、自己PRのネタになります。
たとえば、お寺で修行した経験があるとします。
お寺で修行した経験が自己PRに使えるかどうかは、経験の中身によります。
もし、お寺での修行によって忍耐力や集中力が増し、精神力が鍛えられたなら、自己PRのネタになるでしょう。
忍耐力や集中力は、人柄の強さを表し、企業の利益に貢献できる要素だからです。
しかし、お寺で修行したにもかかわらず、得たことが何もなければ、たとえ珍しい経験でも評価されないでしょう。
むしろ何も得ていない事実が、消極的な性格を露呈することになり、かえって評価を落とす場合もあります。
大きな経験や珍しい経験など、経験の種類が問題ではありません。
経験を通して得られたことが、企業の利益に貢献できるかどうかです。
山登りにせよ、自転車旅行にせよ、考え方は同じです。
企業へ貢献につながる経験であったかを目安にすれば、自己PRとして適正を判断しやすくなります。