得意や強みをアピールするのが、自己PR。
ただし、得意や強みだけ強調する表現には要注意です。
都合のいいところばかり伝えても、なかなか信用してもらえません。
都合の悪いところは隠し、都合のいいことばかりを美化している印象があるからです。
欠点のない人間はいません。
すべての人に、何らかの欠点があります。
にもかかわらず、欠点が1つもないような紹介の仕方は、不自然に感じます。
「そんな完璧な人間はいるはずがない。都合のいい話ばかりをしているのだろう」
疑われ、かえって信頼を下げてしまうのです。
では、どうするか。
説得力を上げるコツは、2面性です。
良い面だけ強調させるのではなく、悪い面も紹介するようにしましょう。
「悪い面を紹介すると、評価が落ちるのではないか」と思いますが、実際は評価が落ちるどころか、上がる傾向があります。
世の中の物事には、2面性があって普通。
良い面だけでなく悪い面も紹介すると、正直である印象が強くなるため、強い説得力が生まれるのです。
たとえば、次のような表現は、いかがでしょうか。
「私の性格は2面性があると考えています。悪く言うと、神経質。よく言えば、几帳面です」
「私には理屈っぽいところがありますが、逆に言えば、筋道を立てるのが得意であると考えています」
悪い面を紹介しているにもかかわらず、さほど悪い印象は受けないはずです。
むしろ良い面だけでなく悪い面も紹介したほうが、冷静に自己分析をできている印象がありますね。
良い面と悪い面を両方紹介したほうが、真実味が増すため、説得力を上げることができるのです。