私たちは、常に時間に追われる生活をしています。
時計のおかげです。
朝起きれば、目覚まし時計を見る。
テレビやパソコンをしながら、置き時計を見る。
仕事をしながら、腕時計を見る。
事あるごとに時計を見て、時間を確認します。
時計のおかげで現在時刻を知ることができるのですが、少し急ぎすぎではないでしょうか。
時計を見た瞬間「まだこんな時間」とほっとすることもあれば「もうこんな時間」と焦ることもあります。
時計を見るたびに、心が揺れ動き、落ち着かないのです。
たまには時計をまったく見ない1日を作ってみませんか。
週末や連休など、時間に余裕がある日は、わざと時計を見ないようにするのです。
腕時計を外し、部屋にある置き時計は伏せておきます。
電子機器の時刻表示は、意識をして見ないか、非表示の設定にします。
頼りになるのは、太陽だけです。
太陽の位置から現在時刻を推測して、生活します。
時間がわからないと、最初は落ち着かないでしょうが、すぐ慣れます。
時間を忘れることで、今に集中でき、ゆったりした時間を過ごせます。
そんな1日があってもいいではありませんか。
いつもより太陽に注意が向くことで、太陽のありがたさに気づく機会にもなるでしょう。
いつもより空を眺める時間が増えることで、美しい空に感動する機会にもなるでしょう。
本来、自然界には時計はありません。
時間を知る手がかりは、太陽だけを頼りにしています。
本当の意味で「自然な生活」を送れます。
時間を忘れる時間があるなんて、なんて贅沢な時間なのでしょうか。
今の世の中、時計を見ないで1日を過ごす人は、ほとんどいないはずです。
だからこそ、贅沢に感じることでしょう。
時計を見ない1日は、平凡かもしれませんが、貴重な1日になるでしょう。