「前例がないので、やめます」
そういう声をよく耳にします。
前例がないことは、手本がないため、進め方がわかりません。
挑戦するには、特に大きな勇気が必要です。
「前例がないのは、挑戦した人すべてが、失敗したからではないか」
「裏事情があるのではないか」
「きわめて難しい挑戦だからではないか」
妄想によって、不吉な縁起を結びつけます。
しかし、おかしな話です。
本来、世の中にあるすべての商品は、前例がなかったものばかりです。
自動販売機、コンビニ、メガネ、飛行機。
電球、携帯電話、ノートパソコン。
消化器、電子レンジ、映画、オーディオブック。
今ではごく当たり前の物事は、最初からあったわけではありません。
前例がないものを、誰かが最初に取り組んで、全国に広げました。
前例がなければ、自分が前例を作ればいいだけです。
「うまくいくかどうかわからない」と言いますが、やってもいないのに、悩んでも仕方ありません。
「前例がないのでやめます」ではありません。
「前例がないのでやってみます」です。
前例がない恐怖を打ち破り、前例がないことを喜ぶことが大切です。
前例がなければ、あなたは開拓者になれる可能性があります。
歴史に名を残すチャンスでもあるのです。