ニュースで報道される人の中には、真面目な職業の人が目立ちます。
「真面目そうな人なのにどうして」と思います。
甘えなかったからです。
甘えが許されない立場や状況では、人は限界に達しやすくなります。
すべての人は、弱い存在です。
弱いからこそ、たまには誰かに寄り添ったりすがったりしたくなります。
本当は、すべての人に「甘えたい」という欲求があるのです。
甘えない生活を送っていると、弱音を吐き出す場がありません。
だんだんストレスがたまり、あるとき爆発するのです。
「大人は甘えてはいけない」というルールはありません。
いつの間にか「大人」という響きだけで「もう甘えてはいけない」という先入観を抱きがちです。
いいえ、大人になっても、甘える時間は必要です。
性別や年齢にかかわらず、人間なら、すべての人に甘える時間が必要です。
大人は、子どものころと比べ、甘えにくい状況になるだけです。
もちろんいつも甘えるのは問題ですが、適度の範囲内で、身近な人に甘えてみましょう。
恋人に甘える。
妻に甘える。
夫に甘える。
ペットに甘える。
上司に甘える。
部下に甘える。
甘えていれば、ストレス発散がうまくできます。
本当は身近な人に甘えたほうが、関係も良くなります。
頼ったり頼られたりする関係になるからです。
「支え合う」とは「甘えたり甘えられたり」という関係です。
たまに甘えるほうが、理想的な人間関係が構築できます。