あなたは今、奇跡を体験しています。
90代を生きていることです。
90代まで生きることは、人生最大の奇跡の1つです。
90代は、自分の生き方に誇りを持ちましょう。
堂々と胸を張ってください。
今までの生き方が正しかった証明だからです。
「足腰が弱くなった」
「物覚えも悪くなった」
「自分は何もできない」
「今日も朝、目が覚めた」
これだけで、ラッキーです。
朝に目が覚めるのは当たり前のことと思いますが、違います。
あなたが朝起きて、最初にすることは何ですか。
顔を洗ったりトイレに行ったりしますが、ぜひ心がけてほしいことがあります。
窓を開けることです。
人生で最も素晴らしい道具は何でしょうか。
あなたの手です。
道具を使うのは手ですが、そんな手もまた、道具の1つです。
1日には、幸せな瞬間がたくさんあります。
いつ幸せなのかというと「常に」です。
朝起きた瞬間から、幸せの始まりです。
いくら90代とはいえ、寝ているばかりはよくありません。
「もうゆっくりさせてほしい」と思いますが、ゆっくりしすぎるのも疲れます。
生きがいを感じられず、ただ食べて寝るだけの生活になります。
90代は、体の衰えが目立ちます。
何とか、歩くことができる。
何とか、立つことができる。
今日は、何か歌を歌いましたか。
「歌を歌う元気もない」
そう思うなら、なおさら歌を歌いましょう。
お風呂の時間が、もっと楽しくなる工夫があります。
歌を歌うことです。
お風呂場で、お気に入りの歌を歌いましょう。
90代の仕事は、何でしょうか。
90代の仕事は、歩くことです。
歩くだけで、素晴らしいことです。
最近、プレゼントをしていますか。
90代は、プレゼントをされる姿勢になりがちですが、受け身ばかりではよくありません。
与える姿勢を続けましょう。
年を取ると、聴力が弱くなります。
一般的に聴力が弱くなることは、よくないことと考えられていますが、本当にそうでしょうか。
たしかに相手の声が聞こえにくくなれば、会話もしづらくなりますが、悪いことばかりではありません。
記憶力がよすぎるのも、考えものです。
覚えすぎていると、嫌なことをずっと引きずってしまいます。
記憶力が悪い人は、努力しだいで強化できますが、記憶力が良い人は、忘れる手段がありません。
白髪はどのくらいありますか。
年を取るにつれて、黒い髪の毛が減り、白髪が増えます。
もしかすると、すでに髪の毛のすべてが真っ白、という人もいるのではないでしょうか。
風景は、どのような見方をしていますか。
見ていますか。
それとも、見つめていますか。
窓から外を眺めていると、いろいろな風景を楽しめます。
青い大空に浮かぶ雲。
雲の中を、さんさんと輝く太陽。
一人で、ぶつぶつ話をすることといえば、独り言です。
誰に話しかけるわけでもなく、無意識に口から出る言葉です。
独り言を言っても意味がないと思いますが、違います。
美しい風景を見て、感動を楽しみましょう。
感動の喜びを、自分だけが楽しむのはもったいないです。
感動した風景は、無地のはがきにスケッチしましょう。
「今さら楽しい思い出が作れない」と思うのは、誤解です。
90代になっても、楽しい思い出を作れます。
楽しいことを思い出すことです。
人は、何かを育てるときに、生きる喜びを感じます。
子どもを育てたり、ペットを育てたりです。
熱心に育てれば育てるほど、ぐいぐい成長して、結果が目に見えます。
「病気が憎い」
病気を恨んでいませんか。
たしかに痛みや苦しみを伴う病気は、気に入らない存在と考えることでしょう。
「本当に効くのかな」
薬を飲むとき、そう思っていませんか。
痛みや苦しみが伴う病気が、単なる錠剤や粉末くらいで治るのが、疑わしく思うのも当然です。
あなたの人生は、どんな人生でしたか。
これほど長く生きていると、今まで多くの経験をしてきたことでしょう。
もし自伝を書くなら、膨大な量になるはずです。
毎日、お祈りしましょう。
宗派やタイミングは問いません。
この世を創造した偉大なる存在に向かって、神聖な気持ちを伝えることが大切です。
テレビや新聞を見ていると、驚くべき行動をする年配者を目にしました。
生きているうちに、自分のお墓を作る光景です。
まだ死んでいないのに、先に自分のお墓を作ってしまうのです。
死は、怖がることではありません。
誰もが一度は経験することだからです。
車の免許を取らないで一生を終える人はいますが、死を経験しないで一生を終える人はいません。
人生には、たくさんの差があります。
仕事の差、人脈の差、収入の差。
人生は、いろいろなところで差がつきます。
いずれ、亡くなった父に会えます。
いずれ、亡くなった母に会えます。
そればかりではありません。