本を読んでいると、さまざまな一言に出会えます。
仕事に関する言葉、愛に関する言葉、人生に関する言葉。
ジャンルによって多種多様です。
どきっとしない一言は、さらっと読み流してください。
気にしてほしいのは、どきっとした文章です。
なぜ、どきっとしたのかというと、自分の潜在意識と一致したからです。
実は、あなたはすでに、答えを知っています。
知っていますが、はっきり具体化できていない状態です。
「共感」と言いますが、その対象が自分に内在しなければ、共感のしようがありません。
同じことを思うから、共感です。
共感したことは「すでにあなたは潜在的に知っていた」ということです。
しかし、ぼんやりした状態のため、私たちは普段、うまく言葉で表現できていません。
その表現のお手伝いをするのが、作家の仕事です。
読者が心の奥で思っていることを、言葉でうまく表現します。
文章を読んだとき、自分のぼんやりした意識と一致したとき、どきっとするのです。
私の仕事は、すでにあなたが感じているぼんやりした答えを、具現化しているだけです。
そういう意味で、答えは自分の中にあると言えるのです。
あなたが求めていることは、何かわかりません。
私は、大切そうな言葉を、思いつくまま次々と表現しているはずです。
すると偶然、私が書いた文章が、あなたが求めていることと一致する場合があります。
それが、どきっとした言葉です。
今のあなたに必要な言葉です。
どきっとした文章は、何度も読んでください。
2回も3回も読んでください。
紙に書いて、壁に張ってもいいです。
30の言葉のうち、1つくらい、どきっとする言葉があれば、幸いです。
ヒット率は低いかもしれませんが、30のうち1つでもヒットすれば、私にはホームランです。