「大切な人は、出会った瞬間にわかる」
そう思っているなら考え直したほうがいいでしょう。
もちろん出会った瞬間にわかることもありますが、大半はその逆です。
大切な人との出会いであればあるほど、最初は普通の印象です。
特別感はありません。
びびっと衝撃が走ることもありません。
普通の印象どころか、悪い印象であることも少なくありません。
大切な人だということは、後になって気づくものです。
あなたにとって大切な人を思い浮かべてください。
その人とは出会った瞬間「大切な人だ」とはわからなかったはずです。
最初は平凡な印象で、普通に話をして普通に終わったでしょう。
長い歳月を経てから「よくよく考えてみると大切な人だよね」とわかるようになったはずです。
大切な人ほど、存在価値の重要性に気づくまでに時間がかかります。
普通は、数年かかります。
時には10年以上かかることも珍しくありません。
出会った瞬間の印象で結論を出さないことです。
安易に切り捨てないことです。
まだ気づいていないだけです。
まだ関係が発展していないだけです。
大切なのは出会ってからです
人間関係の重要性は、時間の経過とともに変わっていくものです。
今は普通の関係でも、後から特別な関係に変わっていくでしょう。
同性なら友情が芽生え、異性なら愛情が芽生えてくるかもしれません。
その日がやって来るまで期待しながら待つことです。
「卵のふ化を待つように」「種を植えて芽が出るのを待つように」です。
あるとき「こんなに大切だったのか」と気づきます。
「大切な人ほど気づくのに時間がかかる」という法則がわかっていれば、出会いを無駄にすることはありません。
出会いの印象が普通であっても、これからの関係に期待しながら接していくことです。
それが「人を大切にする」ということです。
出会いのわくわく感が、ますます高まっていくでしょう。
これからあなたが出会う人が普通の人に思えても、将来大切な人になる可能性があるのです。