パスワードの共有は、携帯電話のメールとは違い、送り主のモラルを考える必要はありません。
「パートナーの許可さえあれば、共有してもいいのではないか」と思いますが、ここも落とし穴があります。
基本的に教えるべきではありません。
プライバシーやモラルの問題はなくても、サービス規約の問題があるからです。
たとえば、クレジットカードのパスワードを、夫婦で共有するとします。
クレジットカードの規約を見てください。
「パスワードは、本人以外に伝えてはいけない」などという規約があるはずです。
クレジットカードでトラブルの際、パスワードを本人以外に知らせた事実があれば、保険が適用されないことがあるのです。
まれに許可されることもありますが、ケース・バイ・ケースです。
銀行のATMにせよ、メールにせよ、同じです。
保証がされなければ、パスワードの意味がありません。
あらゆる商用サービスは「パスワードは本人以外に教えてはいけない」という規約が基本です。
したがって、たとえ夫婦でも、パスワードを共有してはいけないのです。
さて、堅苦しい話をしましたが、これはあくまで商用サービスでの話です。
商用サービスではなく、家周りの小さな約束事は、別です。
たとえば、家の扉の暗証番号です。
家庭内のみで共有する、軽い内容なら、家族の同意のうえでパスワードを共有するのもいいでしょう。
パスワードを共有するときは、外部に漏れないように注意しましょう。