ときどき夫婦で、お互いをけなし合う光景を目にします。
「うちの夫は給料が少なくて、頼りない」
「うちの妻は、出来損ない」
もちろん本気で言っているわけではありません。
「私たち夫婦より、あなたのほうが立派ですよ」と言いたいわけです。
日本には「へりくだる」という文化があります。
相手を敬うために、気持ちで控えめな態度をとることです。
たしかにへりくだって相手を持ち上げることで、会話を盛り上げる一面もあるでしょう。
しかし、いくら会話を盛り上げるとはいえ、わざわざパートナーをけなす必要はないと思いませんか。
人前でパートナーの汚点を紹介して笑うのは、品がいいとは言えません。
人前で汚点をさらされると、誰でも恥ずかしく感じます。
自分では「このくらい大丈夫だろう」と思っていることでも、パートナーはひどく傷ついているかもしれません。
他人との会話がスムーズになっても、夫婦仲が悪くなっては意味がありません。
もしパートナーをけなす会話の習慣があるなら、いま一度改めることをおすすめします。
パートナーをけなさなくても、会話をスムーズにする方法は、ほかにもあります。
明るい話題を心がけたり、身ぶり手ぶりを使ったりなどです。
自分の失敗談を紹介する方法もあるでしょう。
パートナーをけなすのはよくありませんが、自分で自分をけなすのはOKです。
自分以外、誰も傷つかないのです。