80代になると、衰えがかなり目立ち始める年ごろです。
体力は、弱くなります。
記憶力も、弱くなります。
生きられる時間も、少なくなります。
自分の可能性がどんどん失われていくと、命まで削られるかのように感じます。
ちょっと待ってください。
失われることばかりに目を向けて、大切なことを見落としていませんか。
可能性は少なくなりましたが、完全になくなったわけではありません。
可能性は、まだあります。
残っている可能性に目を向けましょう。
可能性が少なくなったとはいえ、まだまだたくさんの可能性が残っています。
1つ目は、体力です。
体力が衰えたと言いますが、体力がゼロになったわけではありません。
まだ歩けます。
走ることもできます。
選択肢は限られますが、無理さえしなければ、今から新しいスポーツもできます。
衰えた筋肉は、鍛えればいいのです。
筋肉は、死ぬまで鍛えることができる特徴があります。
世界には、90代のボディービルダーが存在しています。
運動をして体を鍛えれば、富士山を目指すこともできるでしょう。
富士山に登頂した最高年齢は、101歳です。
2つ目は、知力です。
記憶力が衰えたと言いますが、ゼロになったわけではありません。
体の中で最も老化の遅いパーツは、脳です。
脳は使えば使うほど、鍛えられる特徴もあります。
また脳の神経細胞が失われても、頭をよく使えば、新しい脳神経が生まれることも確認されています。
世界には、97歳で、大学を卒業した男性がいます。
3つ目は、時間です。
「残りの人生は長くない」と言いますが、今すぐ死ぬわけではありません。
生きられる時間は少なくても、まだ時間はあります。
今から明るい気持ちを持って、運動や食生活を心がければ、寿命はもっと延ばせます。
筋肉も記憶力も時間も、可能性がゼロになったわけではありません。
体を鍛えれば、強くできます。
努力をすれば、もっと長生きできます。
人間には、そうした可能性がたくさん秘められています。
可能性は、まだまだ残っているのです。