人の脳は、20歳を過ぎれば、1日に10万個の神経細胞が壊れていると言われます。
脳の神経細胞には、ストレスという弱点があります。
ストレスは、脳の神経細胞にダメージを与えるため、神経細胞の減り方が加速するのです。
さて、脳の弱点はストレスのほかに、もう1つあります。
アルコールなのです。
お酒を飲むと、酔いますよね。
脳は、体の中で、最も重要な部分です。
脳には、あらゆる有害物質から身を守る仕組みが備わっているのですが、アルコールだけは、すり抜けて脳に届きます。
もともと人の脳には、アルコールから身を守るフィルターがないため、影響を受けやすいのです。
しかし、脳にとって有害物質であることには変わりありません。
アルコールを取りすぎると、脳の神経細胞がダメージを受け、神経細胞の減少が加速します。
ストレスとアルコールは、脳にとっての大敵なのです。
ここで1つ、日常生活でよく見られる悪循環があります。
仕事の疲れをお酒で解消させようとする場面です。
脳の健康から言えば、これほど悪いことはないのです。
ストレスによって脳はダメージを受け、ストレスを解消するために飲むアルコールで、さらにダメージを受けます。
二重のダメージによって、脳の老化が加速します。
お酒を飲むと、ぼうっとして気持ちよくなるとはいえ、脳が喜んでいるわけではありません。
脳がダメージを受けているから、ぼうっとしているのです。
医学的には、酔いは「脳の麻痺」といわれています。
もちろん適度のアルコールはいいのですが、飲みすぎには要注意です。
仕事の疲れは、アルコール以外で解消させるのが、理想です。
お風呂にゆっくり入ったり、十分な睡眠を取ったり、軽いウォーキングをしたりなどです。
ストレスは、アルコール以外の手段で解消させるように心がけましょう。