「にきびは気になっても触らない」
これは、にきび改善の基本です。
しかし、この当たり前のことが、難しいのです。
気になって気になって仕方なく、むずむずする衝動に駆られます。
むずむずする衝動を感じる原因の1つが「鏡」です。
鏡は、自分の顔を確認しますよね。
きれいな顔の状態なら、自分の顔を見て、元気になるでしょう。
状況を思い出してみましょう。
にきびがひどい状態で鏡を見れば、にきびが目につきます。
人間の自然な心理として、腫れ物があると気になるものです。
気になるから、触りたくもなるのです。
鏡が原因です。
鏡で確かめると、さらににきびの悪化が目に見えてわかるので、自分に自信がなくなります。
「こんな顔で外を歩けない」
「何て自分の顔は、醜いのだろう」
「にきびが、本当に、憎い」
自分で自分を責めてしまい、外出しづらくなるのです。
鏡で何度も顔を確かめると、にきびが余計にひどく見えてしまい、触ってしまいます。
鏡を見るほど、にきびが改善すればいいのですが、そうはなりません。
鏡を見るほど、にきびが気になり、触りたくなる衝動が強くなるだけです。
逆説的なアプローチがあります。
思い切って、鏡で確かめる回数を減らしてみましょう。
にきびを見て、落ち込むことが少なくなります。
触りたくなる衝動が小さくなり、触る回数も減らすことができるのです。
もちろん「完全に鏡を見ない」というわけではありません。
あくまで「見すぎない」という意味です。
顔を確かめるための鏡が、にきび治療を妨げていることがあるのです。