「すべて幹事に任せますよ。お願いします」
上司や同僚から幹事を期待されますが、これほどプレッシャーのある言葉もありません。
みんなが満足する店や料理は、簡単に決められるものではありません。
日程の都合はいつがいいのか。
静かな店がいいのか、賑やかな店がいいのか。
魚系コースか、肉系コースのどちらかがいいか。
安さを重視か、味を重視か。
人によって、都合もありますし、好き嫌いもあります。
考え始めると、切りがありません。
幹事に決定権があるとはいえ、本当にすべてを幹事が決めるのは危険です。
数名くらいならいいのですが、人が10人以上も集まるなら、意見はまとまらないのが一般的です。
必ず不満を感じて文句を言う人が出てくるのです。
「幹事に全部任せるよ」と言う人に限って「なぜこんなところに決めたの?」と文句を言ってくるのです。
幹事が独断で決めると、文句も言われやすく、責任が返ってくることもあります。
「すべて幹事に任せます」と言われても、うのみにするのはよくありません。
いい方法があります。
アンケートを採り、多数決で決めればいいのです。
民主的な決め方です。
幹事の独断で決めるのではなく、日程や料理の傾向など、アンケートを採りましょう。
選挙と同じです。
誰が何を選んだか、名前は隠しながら集計します。
メールでもいいです。
回覧板のような形式でアンケートをとってもかまいません。
最終的には、集計した結果をみんなに見せられるようにしましょう。
全員の意見を集めれば、全体の好みを知ることができます。
その結果を元に、幹事は決めればいいのです。
多数決で決めれば、全体としての満足度が上がります。
みんなの意見を集めて決めたとわかれば、文句を言う人も減るのです。