歓迎会や送別会では、主役がお金を出しません。
その代わり、上司に穴埋めをお願いするのが一般的です。
つまり、上司に限っては参加費を多めに徴収するのです。
上司ですから、メンバーの代表者として理解してくれることでしょう。
このルールは、社会人を経験していれば当然の習わしになります。
上司に多めに出してもらえば「ありがとうございます」と言って、終わりにするのではありません。
ここが注意です。
一般的だからこそ、幹事はうっかりしやすいところです。
上司は、いくら立場上とはいえ、やはり余分な出費を痛いと感じています。
ありがとうだけでは不十分です。
さらに一工夫、凝らします。
幹事は、歓迎会や送別会の案内をメールなどで伝えるタイミングがあります。
その際、必ず上司から多めに出費があったこともあわせて伝えましょう。
「今回の参加費用は○○です。部長から多めにいただいたので低く抑えることができました。○○部長、ありがとうございます!」
参加者全員に伝えるのがマナーです。
さりげなく、メールで上司を立てるのです。
幹事はただ上司から穴埋めの費用をいただくだけでなく、必ずみんなに報告するのも仕事です。
多めに出費した上司としても顔が立ちます。
それだけでは終わりません。
さらに宴会当日にも、もう一度報告です。
幹事が司会をするなかで、部長に費用を多めに出してもらったことを、もう一度報告しましょう。
みんなに喜んでもらえれば、上司も多めに出したかいがあったと感じます。
上司は上司らしく顔が立ちますし、機嫌もよくなるのです。