「1次会の店は、俺が決める」
「俺の言うとおりに進行させる」
「2次会の場所は、幹事に決定権がある!」
ときどき「幹事は仕切るのが仕事だ」と思っている人がいます。
たしかに大勢をまとめる幹事としては、ある程度を仕切ることが必要になることもあります。
店の案内を出したり、場の雰囲気作りをしたりです。
しかし、仕切りたがる幹事が主催する宴会や飲み会では、参加者にとって居心地の悪いものになります。
独裁政治をする国が崩壊するように、独裁的な幹事がいると、参加者は自由が制限されています。
窮屈なのです。
全体として統制は取れているように見えます。
幹事としては自分の思いどおりに進められ、気持ちいいかもしれませんが、参加者は不満足に終わることが多いのです。
いくら統制が取れたとしても、参加者が不満足になるのはよくありません。
面白くないのです。
幹事は仕切るのが仕事ではありません。
幹事の本当の仕事とは「気配り」です。
大勢のメンバーが一斉に集まる場では、全体をまとめるだけが仕事ではありません。
いかに全体を満足させるか。
全員の状況を見ながら、全員が満足できるように気配りができてこそ、宴会は成功するのです。
全体が盛り上がり、誰一人として不満足を抱く人ができないように流れの気遣いができる人です。
「いかに全体が満足できるように、気配りができるか」です。
幹事の心得として、一番大切なことです。