ソムリエにワインについて尋ねるとき、態度が重要です。
横柄な態度で尋ねるのではなく、できるだけ甘えるような態度で尋ねましょう。
たとえば、次の2つの表現を比べてみましょう。
「辛口の白ワインで、お願いします」
「辛口の白ワインで、おすすめはありますか」
どちらの言い方も、マナー上、問題はありません。
どちらの表現も「辛口の白ワイン」をオーダーしようとしていることに違いありません。
しかし、微妙な違いが感じられませんか。
「辛口の白ワインで、おすすめはありますか」と伝えるほうが「頼りにしています」というニュアンスを伝えやすいと思いませんか。
ソムリエにとって、頼りにされることほど嬉しいことはありません。
「よし。喜んでもらえるようなベストなワインを選ぼう!」
お客さまからの要望に奮起するはずです。
ソムリエも人間です。
頼りにされれば、期待に応えたいと思います。
淡々とオーダーを伝えるだけでなく、頼りにするような口調のほうが、やる気を出します。
ソムリエのやる気を引き出すようなオーダーの仕方を身につけることも大切です。
そのためのキーフレーズは「おすすめはありますか」です。
「軽めの赤ワインで、おすすめはありますか」
「あまりアルコールに強くないのですが、白ワインでおすすめはありますか」
「今日は、私たちの結婚記念日です。おすすめのワインはありますか」
いくらでも応用が利きます。
「おすすめはありますか」というキーフレーズを使って、ソムリエのやる気を引き出していきましょう。