「おごりあげますよ」
「いえいえ、そんな悪いですよ」
「そうおっしゃらずに、ここは私が持ちますから」
レストランのレジの前で、おごる・おごられるという話で揉めている人たちを見かけることがあります。
おごってもらうことに抵抗感を持つ人が多いようです。
この光景は、そばで見ていると面白いのです。
「おごります」と言った後「それはダメです」というやりとりは、漫才をしているかのようです。
レジの前で漫才をするのはよくありません。
おごってあげようとする人の気持ちになってみましょう。
「プライドがある」
「同席者に喜んでもらいたい」
「相手ともっと仲のいい関係を続けたい」
そういう気遣いや思いやりの気持ちがあって、おごろうとしています。
「気遣われるのは嫌」と感じる人もいるでしょうが、相手の気遣いを無視するのも心苦しく感じます。
頑固になって断り続けるのは、逆に失礼です。
立場の違いもありますが、おごりたい強い気持ちがうかがえるなら、素直に「ありがとうございます」というのがスマートです。
喜んでもらえることに「おごってあげてよかったな」と相手も喜びを感じるのです。