「3つ子の魂、百まで」という言葉があります。
生まれて3年の間に形成された性格は、その後、年を取っても変わらないということです。
3年と言い切るには議論の余地がありますが、幼いころに培った性格がなかなか変わらないのは間違いありません。
若い時期にさまざまな刺激に触れさせることで、情緒が豊かになったり、学習能力にも差が出たりします。
基本的な人格を形成する時期に当たります。
人間の場合は、生まれてから「3年間」が重要ですが、猫の場合は生まれてから「3カ月間」が重要です。
3カ月なんて、まさにあっという間です。
なぜ3カ月間なのかというと、猫は最初の1年で急成長するからです。
多くのペットたちは、人の何倍もの早さで成長しますが、猫も同じです。
では、どのくらい早く成長するのでしょうか。
猫と人の年齢を計算する有名な計算式があります。
この計算式にのっとって考えると、次のようになります。
【猫/人間】
もちろん成長スピードは、種類や生活環境にもよりますが、おおむねの概算はこのようになるでしょう。
見てのとおり、最初の3カ月で、人間でいう5歳くらいまで成長することになります。
この最初の3カ月間は「猫の社会化期」と呼ばれています。
さまざまな刺激を受け入れやすく、猫の基本的な行動や性格の形成に結びつきやすいです。
この時期に飼い主と十分接していれば、なつきやすくなります。
ほかの動物と接すれば、同居もしやすくなります。
食事の好みも、この時期に何を食べるかで決まるようです。
1年も過ぎようものなら、あっという間に人間でいう20歳になります。
猫が生まれてから最初の3カ月間は特にさまざまな経験をさせてあげましょう。
猫への教育に力を入れてもいいところです。
この時期に猫は基本的な性格を形成することになるので、重要な時期になるのです。