旅行や出張のような家を数日間空ける特殊な状況を除いて、餌を出したままにするのはやめたほうがいいでしょう。
好きなときに食べるだけ食べてもらえればいいと思い、1日分の餌をまとめて与える飼い主がいます。
飼い主としては手間が少なくなり楽になりますが、猫は餌を食べる分量やタイミングがつかみづらくなります。
日頃からこうした餌のやり方をしていると「いつでも餌を食べられる」と思い、餌をだらだら食べるようになります。
おなかがすいたときに、満腹になるまで食べるようになります。
当然ですが、食べすぎになり、肥満にもつながります。
猫の健康面を考えても、肥満になるのはよくありません。
そういう意味で、猫の健康管理の基本は「餌の量」と「与えるタイミング」です。
決められた量を、決められたタイミングできちんと食べれば、猫は太ることはありません。
餌の量と与えるタイミングは、猫ではなく、飼い主の責任に委ねられています。
太るのは、猫が悪いのではなく、飼い主が悪い。
人間でも肥満になれば、糖尿病や高血圧のリスクが高まりますが、猫も同じです。
猫も肥満になれば、糖尿病や高血圧のリスクが高まります。
「そうは言っても、うちの猫はだらだらした食べ方しかしてくれない」
「餌が出てきたら食べる」というしつけをするためにいい方法があります。
もし餌を食べなければ、一度、器を下げてください。
猫はショックを受けます。
いつでも食べられると思っていたのに、器を下げられると、食べられなくて困ってしまいます。
食事をする時間に制限時間を設ければいい。
餌を出したときに、きちんと食べるようになってくれます。
飼い主は猫の健康を管理しやすくなり、猫も長生きができるようになります。
さて、目安となる餌の量と回数です。
幼い猫や年老いた猫の場合は、消化の力が弱いため、回数を多くする代わりに、量は少なめにするのがポイントです。
特に室内で飼う場合は、動く範囲も限られているため、より飼い主のケアは重要です。